新型コロナ感染拡大の韓国、ついにマスクが通貨代わりになってしまう

【萬物相】マスク基軸通貨論？ 武漢コロナ感染拡大によってマスクの品切れが深刻になる中、マスクがまるで貨幣にでもなったかのように、交換手段、価値尺度の役割を果たしている。 インターネットのコミュニティーサイトでは、化粧品・育児用品、各種愛蔵品のマスクとの交換を提案する書き込みが相次ぎ、大学周辺ではマスクと人気講座の受講券を交換するという取引まで起きているという。 財布に白いマスクがパンパンに入っている写真が「最近の財閥3世の財布」とのタイトルで出回り、「コロナ時代の基軸通貨はマスク」といった冗談まで飛び出した。 経済学者のケインズは「貨幣は現在と未来をつなぐ橋」と述べた。 未来が明るければ貨幣の価値が認められ、不安であれば貨幣の価値が急激に上下するという意味だ。 マスクが貨幣の機能を果たし、その価値が連日暴騰しているのは、経済の主体になる人々がそれだけ未来を不安視しているという意味だ。 不安の中心には政府に対する不信が隠されている。マスク一つさえ解決できない政府に何ができるのかという不信だ。 キム・ホンス論説委員 朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020030680140